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第2回バイオサイエンスグランプリ最終選考会レポート!

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あなたは熱(パッション)を持っていますか?

世界を変えたいと思っていますか?

体中の細胞がたぎる第2回バイオサイエンスグランプリ最終選考会のレポートです!今年も熱く!ディープな研究テーマを持った研究者がバイオサイエンスに集まりました!

株式会社リバネスはシードアクセラレーションプログラム「TECH PLANTER」を運営しています。本プログラムでは、チームの育成を行うとともに、新たな才能を発掘するためにテックプラングランプリ、アグリサイエンスグランプリ、バイオサイエンスグランプリという3つの発掘イベントを行っています。

6月1によりエントリーを開始し、国内84件、海外62件、合計146のエントリーから、最終選考会に進出する34チーム(国内28チーム、シンガポール・マレーシア・台湾6チーム)を決定いたしました。

バイオサイエンスグランプリは、国内外でもユニークな、バイオ・ライフサイエンスが含まれるビジネスプランに限定したコンテストです。今回最終選考会に出場したのは10チーム(国内9チーム、海外1チーム(シンガポール))。国内外のハードウェア開発者を中心とした熱いパッションを持ったアントレプレナーたちがを「世界を変える」アイデアをプレゼンテーションしました。

審査員(10名)

最終選考チームプレゼン(国内第1部3チーム)

プレゼンター①
Hej Mitchan! (ヘイ・ミッチャン!)
代表 大島光宏
テーマ:機能性食品による歯周炎撲滅運動

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世の中には、歯周炎の原因は細菌という認識が定着していますが、実は菌を排除しても歯周炎が治らないケースがたくさんあります。歯周炎で歯を失う原因を追及するなかで、歯周炎罹患歯肉から、コラーゲンを極度に分解する「アグレッシブ線維芽細胞」を分離することに成功しました。この細胞を用いて確立した「生体外歯周炎モデル」を活用し、歯周炎治療薬のスクリーニングを行います。さらに各種食品成分のコラーゲン分解抑制効果を検証し、機能性食品開発につなげることで、歯周炎の進行を抑制し、予防に貢献する新たな方法を提案します。

プレゼンター②
株式会社ヒアルロン酸研究所(HRI)
代表 浅利晃
テーマ:卵子老化による不妊の解消

私たちは、ある種の特殊ヒアルロン酸(HAo)に長寿遺伝子・サーチュイン及び幹細胞性誘導を介した老化抑制作用があることを見出しました。この作用は卵子老化による不妊(高齢者では受精しても卵子老化のため途中で成長が止まってしまう)の解消に応用できます。国内の体外受精件数は21万件、治療費は1000億円はにのぼると報告されており(NHKならびに東洋経済)、今や国民的な大きな関心事のひとつと言えますが、解決の決定打は見出されていません。我々は、HAoを含んだ体外受精用培地を開発し、世界的にも課題になっている高齢出産の問題解決を目指します。

プレゼンター③
Arrowsmith
代表 安藤弘樹
テーマ:人工ファージで世界を救う

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デザインされた宿主特異性を持ち、ピンポイントで標的細菌を殺すことができる人工ウイルス(バクテリオファージ)を、オーダーメイドで創出します。人工バクテリオファージを用いた薬剤耐性細菌感染症の予防・治療やヒト細菌叢の編集(microbiome engineering)といったオーダーメイド医療の実現を目指します。本技術は、院内感染の予防、食肉加工場における食中毒菌の除菌、家畜に対する細菌感染症の予防・治療などにも応用できます。

最終選考チームプレゼン(第2部4チーム)

プレゼンター④
ジェネラルゲル
代表 MaeyamaTakuya
テーマ:目指せゲル線量計の標準化・日本の高い技術と高い信頼性を持った医療技術をサポート

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近年の放射線照射技術の高度化により、粒子線治療はがん患部の形状に合わせた緻密な線量分布をもたせた治療計画が可能となってきています。しかし、この計画線量の確認のためには、現状一次元、二次元の線量分布を評価するしかなく、三次元の線量分布を評価できる線量計の開発が期待されています。我々はこれらの問題をクリアし、放射線照射後にMRI測定を行うことで三次元の情報を得ることができる新しいゲル線量計を開発・製品化します。このゲル線量計の医療現場に提供し、先進医療である粒子線治療の高品質化に貢献します。

プレゼンター⑤
沖縄プロテイントモグラフィー株式会社
代表 亀井朗
テーマ:結晶化プロセスが不要となるタンパク質分子構造解析サービスの提供

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抗体を扱う製薬企業、大学・研究機関に対して、「結晶化が不要な分子構造解析サービス」を提供します。微量のタンパク質サンプルを用いて、クライオ電子顕微鏡により断層写真イメージを獲得、その後独自ソフトウェアで個々の抗体分子の3D構造を構築します。従来困難であったタンパク質を含む高分子構造、複合体構造の可視化が可能で、抗体分子の揺らぎも観測できます。創薬プロセスの課題である開発中の抗体の構造が見たいという大きなニーズに応えることができ、創薬プロセスの効率化、開発コストの削減につながる可能性があります。

プレゼンター⑥
オリゴジェン(OligoGen)
代表 城戸常雄
テーマ:新規ヒト神経幹細胞を用いた中枢神経疾患に対する再生医療製品の開発及び同細胞を用いた創薬の事業化

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 現在、中枢神経疾患の多くには有効な治療法が存在しておらず、対症療法を行うしかありません。脊髄損傷や先天性白質形成不全などの治療法の確立していない神経疾患に対して、新しいタイプのヒト神経幹細胞を用いた再生医療製品の開発を行います。臨床治験を通してその有効性を証明し、神経疾患で困っている多くの患者に新しい治療法を提供します。また多発性硬化症やアルツハイマー病などの広範な部位が障害される疾患に対しては、この細胞を用いたスクリーニング系を開発して創薬を行い、新しい治療薬を提供していきます。

プレゼンター⑦
Vivo Diagnostics
代表 Kevin Koh
テーマ:World’s first saliva-based rapid test kit for Hand,Foot and Mouth Disease/世界初、唾液を用いた手足口病簡易診断キット

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手足口病は軽度の小児疾患として知られていますが、2014年少なくとも400人を超える死亡例が報告され、成人に感染するケースも増加しており、正確で迅速な診断方法の確立が求められています。そこで我々は、手足口病の病原菌、エンテロウイルス検出用に改良されたラテラルフローアッセイ技術を用いて、唾液サンプルでエンテロウイルスを広範囲に検出するウイルス検出キット「HFMDキット」を開発します。本キットを用いて迅速・正確な手足口病患者の診断を実現させ、感染拡大を防ぎます。

最終選考チームプレゼン(第3部3チーム)

プレゼンター⑧
株式会社Rhelixa
代表 仲木竜
テーマ:エピゲノムを読み解き、あらゆる人が分子レベルで生体機能を管理できる社会の実現

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次世代シーケンサー技術の急速な発展に伴い、遺伝的な素養のみを予測する「ゲノム解析」から、後天的な環境・時間的影響を明らかにする「エピゲノム解析」に注目が集まっています。多くの病気が後天的な要因により引き起こされており、そのリスクを測る上でエピゲノム解析技術を活用した新たなサービスの提供が期待されます。我々は、専門チームよる独自のエピゲノム解析技術を応用し、特に医療の分野で十分に扱われることのない後天的原因による生体の恒常機能異常(男性の薄毛、女性の不妊、不眠)の解決を目指します。

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プレゼンター⑩
株式会社アラヤ・ブレイン・イメージング
代表 金井良太
テーマ:脳画像解析技術を応用した病症診断および個人の特性分析 及び意識を持った人工知能の開発

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脳科学は近年凄まじい発展を遂げ、脳の秘密が次々と解き明かされつつあります。脳画像から脳梗塞、認知症、統合失調症などの病態解釈と予後予測を行う研究も進んでいます。私たちは機械学習を組み込んだ脳画像解析技術を用いて、現在できていない病症の予後予測、人の無意識による意思決定の解読に基づくニューロマーケティングの事業化を目指します。また「意識」を解明しプログラム化することで、ディープラーニング等のはるか先にある高度な人工知能の開発も視野に入れています。最先端の脳科学で人類に大きな価値を提供します。

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表彰式

最優秀賞
Arrowsmith 安藤弘樹
テーマ名:人工ファージで世界を救う

審査員長からのコメント:
アメリカからバイオサイエンスグランプリのためにわざわざプレゼンテーションしに来てくれました。まず、自分がずっと研究してきたことを絶対に事業化したい、研究のままで終わらせたくないという熱いパッションと、やるならば日本で会社を立ち上げたいという、TECH PLANTERの趣旨に合致した思いがあったためです。また、実現可能性に関しては非常に難しい部分があるので、TECH PLANTERのチームでサポートし、世界初の人工ファージ技術が世の中に出せることを期待しています。実現可能性が難しいからこそやっていける案件なのではと審査員で一致した。ここからが、スタートラインなので、会社を作り、ビジネスを作っていければと思います。
受賞チームからのコメント

安藤さん:ありがとうございます。まだ信じられなくて頭がボーッとしています。丸さんがおっしゃったように、応募にあたって申請書に自分が学生の頃から2つのことを思い続けてきたということを書きました。ひとつは人工ファージを事業化したい、もうひとつは日本で事業化したいということ。いま2つが混じって、違うものになってきているような印象を持っている。これからもご支援いただければと思います。

北尾さん:安藤は最初のポスドク時代に結核菌の薬剤耐性メカニズム、自分は緑膿菌の薬剤耐性獲得メカニズムを研究し、薬剤耐性の課題の大きさを認識しました。今回、受賞するにせよしないにせよこの問題に取り組んで行きたいと思っていたので、これからもご支援お願いします。

JT賞
Vivo Diagnostics, Kevin Koh
World’s first saliva-based rapid test kit for Hand, Foot and Mouth Disease/世界初、唾液を用いた手足口病迅速診断キット

ロート賞
オリゴジェン(OligoGen), 城戸常雄
新規ヒト神経幹細胞を用いた中枢神経疾患に対する再生医療製品の開発及び同細胞を用いた創薬の事業化

日本ユニシス賞
株式会社アラヤ・ブレイン・イメージング, 金井良太
脳画像解析技術を応用した病症診断および個人の特性分析及び意識を持った人工知能の開発

ユーグレナ賞
株式会社Rhelixa, 仲木竜
エピゲノムを読み解き、あらゆる人が分子レベルで生体機能を管理できる社会の実現

本大会も非常にレベルの高いチームが集まりました。パッション、テクノロジーはどのチームも甲乙つけがたい発表をしており、今後のシードアクセラレーションプログラム「TECH PLANTER」が楽しみです。

もし、この取組にご興味がある方はテックプラングランプリ運営事務局([email protected])までご連絡ください。

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