• メドテックグランプリKOBE

メドテックグランプリKOBE2022速報:最優秀賞はCellROTが受賞

2022/10/12
メドテックグランプリKOBE2022速報:最優秀賞はCellROTが受賞

2022年10月8日(土)にメドテックグランプリKOBE2022が神戸大学先端融合研究環統合研究拠点コンベンションホールにて開催され、最優秀賞と企業賞の受賞チームを決定いたしました。

テックプランターは、2020年シーズンより、「未解決の課題 “ディープイシュー” に対して、科学技術の集合体 “ディープテック” で解決する、Deep Issue & Deep Tech Explorer」にコンセプトを進化させて推進しています。

また本年度、審査基準としてこれまでの「新規性・実現可能性・世界を変えそうか・パッション」の4つに、新たに「海外への展開力」を加えました。アーリーステージからグローバルを見据えることを促すとともに、リバネスが主催している海外テックプランターのアラムナイ1126チーム(2022年9月1日時点)等との連携による新展開を加速することを意図しています。

当日は、テックプランター2022に応募いただいた349チームの中から選ばれたメドテックグランプリのファイナリスト12チームが、創薬、再生医療、診断・検査、ヘルスケア、食品などの技術を活用して、世界の課題解決を実施するための想いを熱くプレゼンテーションしました。

そして、栄えある最優秀賞に輝いたのは、「CellROT」です。

CellROTの鈴木 雅登 氏(兵庫県立大学)は「細胞の回転でわかるラベルフリーな電気特性評価装置」と題したプレゼンテーションを行いました。細胞を回転電場に曝すと分極し、その分極電荷と回転電場の相互作用によって回転します。回転の速さは、細胞電気特性(細胞膜容量と細胞質の導電率)に依存し回転速度の計測のみで細胞の種類や状態を評価することができます。鈴木氏は、この技術によって、ラベルフリーで目的の単一細胞の分離・回収できる装置を開発し、細胞治療分野に貢献したいというビジョンを披露しました。「細胞を回転させる」という日本の独自技術であり、細胞の評価のみにとどまらず、抗体や検査薬にも応用できる可能性があることなどが評価され、「人の健康を実現する」のに資するものとして審査員満場一致の授賞となりました。

最優秀賞を受賞したCellROTのメンバーと審査員一同

 

企業賞・最優秀賞一覧

チーム名 テーマ名 受賞
株式会社FerroptoCure フェロトーシス創薬 神戸医療産業都市賞
東京核酸合成株式会社 核酸医薬を短期間で生み出すプラットフォーム技術
セラベストジャパン株式会社 CAR遺伝子導入NK細胞によるがん免疫療法の開発 シスメックス賞
株式会社ヘッジホッグ・メドテック 認知行動療法を用いた頭痛治療用アプリの開発 第一生命ホールディングス賞
Taisho FRC賞
オーチャード・バイオ株式会社 新しい再生医療製品としてのhAP細胞
株式会社ソティステクノロジーズ 自宅でできる!感染症や認知症の超高感度検査キット CPCC賞
ロート賞
株式会社エピトープサイエンス 抗体医薬の開発に適う機能抗体の創出 リアルテックファンド賞
遠友ファーマ株式会社 糖鎖を使いこなして薬の「届け先」をナビゲートする カイオム・バイオサイエンス賞
株式会社ジョコネ。 骨盤底筋トレーニングを効果的にできるデバイス開発 エーザイ賞
Cancer on a chip 立体ヒトがん細胞モデルによる新しいがん創薬の世界 三井化学賞
CellROT 細胞の回転でわかるラベルフリーな電気特性評価装置 最優秀賞
岐阜ミルク 生物種を超えたエクソソームの定量と品質規格策定 キリングループ賞

 

一般投票結果(審査員以外のパートナー企業参加者およびファイナリストチームによる投票)

1位 東京核酸合成株式会社
2位 CellROT
3位 株式会社エピトープサイエンス
Cancer on a chip

 

デモデー実施概要

  • グランプリ名:メドテックグランプリKOBE2022
  • 場所:神戸大学先端融合研究環統合研究拠点コンベンションホール
    (〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-48)
  • 開催日時:2022年10月8日(土)13:00-19:10
  • 参加対象:クローズド・事前登録制にて開催
    (エントリーチーム、パートナー企業、スーパーファクトリーグループ・プロフェッショナルサポーター)
  • ウェブサイト:https://techplanter.com/medtech/2022/
  • 関連グランプリ:メドテックグランプリKOBE2023
jaJapanese